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木原木材店ブログ 間伐材マイスターの徒然記

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タグ : 太足場

「足場丸太の使い方」……『太足場編』

足場丸太の使い方を数回掲載しましたが、ちょっと太めの『太足場』についても紹介します。

4トン車に乗せた「太足場」

4トン車に乗せた「太足場」

建築現場等で使われる普通の「足場丸太」は、長さ6m(20尺)、元口直径10cm程度、末口5cm程度の杉・桧材が標準サイズですが、「太足場」と呼ばれる、より長尺で、直径の太い足場材が使われるシーンもあります。

平等院鳳凰堂で組み上げられた「太足場」

平等院鳳凰堂で組み上げられた「太足場」

先に紹介した平等院鳳凰堂の素屋根工事でも、木製電柱を思わせるような「太足場」が構造材(骨組み)として多用されていました。(大規模な工事になると普通の足場丸太だけでは骨組みができないそうです。)

平等院鳳凰堂の修復工事現場に搬入されていた「太足場」

平等院鳳凰堂の修復工事現場に搬入されていた「太足場」

その他に「太足場」の使われ方として、神社仏閣の庭見学時に見かける「植木支柱」です。
大径の古木「しだれ桜」のような植木の場合は、長尺物の太足場の支柱が使われていることが多く、弊社でも造園業者向けに「太足場」を販売することがあります。

 「しだれ桜」に添えられた「植木支柱」 (花が咲いた時も見てみたい)

「しだれ桜」に添えられた「植木支柱」 (花が咲いた時も見てみたい)


また、稀有な使われ方として見つけたのが、京都の上賀茂神社で見つけた「すぐき漬け」用の太足場(丸太棒)です。漬物では通常、重し石で重しをかけますが、「すぐき漬け」の場合は独特の「天秤押し」という方法で、長さ4~5mほどの丸太棒の一方を固定させ、もう一方の先に重石を下げて樽のフタを押さえる、「てこの原理」を利用した方法で行います。「こんな使い方もあるのか……」と、多様な用途に驚いたところです。

上賀茂神社の境内に奉納されていた「すぐき漬け」の漬け樽

上賀茂神社の境内に奉納されていた「すぐき漬け」の漬け樽

「足場丸太」に適した「小径木」が少なくなる中、「中径木」の用途として「太足場」にも取り組みたいと思うところですが、4トントラックでの輸送には難があるので、解決すべき課題も多そうです。

4トン車に乗せた「太足場」 (輸送は大変です)

4トン車に乗せた「太足場」 (輸送は大変です)

「足場丸太・太足場の殿堂」 『平等院鳳凰堂』見学記

「足場丸太・太足場の殿堂」ともいえそうな「世界遺産『国宝・平等院鳳凰堂』」の修理現場を見学してきました。(11月2日)

「平等院鳳凰堂」の修理現場見学会

「平等院鳳凰堂」の修理現場見学会

(11月3日の「文化の日」前後には、文化財保護に係る各種イベント・見学会が開催されます。 
「間伐材マイスター」もこれらのイベントに出かけて来ました。)

修理用素屋根で覆われた「平等院鳳凰堂」

修理用素屋根で覆われた「平等院鳳凰堂」

平等院鳳凰堂「足場丸太の木組み」が素晴らしいことを何度も紹介しましたが、今回は、「弊社が納材した足場丸太がどこに使われているのだろう……」と探しながら、感慨深く見学させて戴きました。

「平等院鳳凰堂」の修理現場 (新しい「足場丸太」は弊社納材分と思われます)

「平等院鳳凰堂」の修理現場 (新しい「足場丸太」は弊社納材分と思われます)

鳳凰堂を覆う素屋根は、昔あった「木製電柱」のような「太足場」を骨組みにして、その周りには「足場丸太」「切丸太」が格子状に番線で組まれていました。
屋根の大きさは、高さ約17m、幅約55m、奥行き約42mとのことで、約5,000本の丸太が使われているそうです。(弊社は不足分の約1,000本の納材に関わりました。)

「平等院鳳凰堂」と「足場丸太の木組み」の調和

「平等院鳳凰堂」と「足場丸太の木組み」の調和

見学会では、補修工事用に組まれた足場に登り、木組みの間から、朱のはげた軒先や甍に立つ鳳凰を間近に見ることができ、その感動は言葉に言い表わし難い状況でした。

間近に甍に立つ「鳳凰」が

間近に甍に立つ「鳳凰」が

「平等院鳳凰堂」の足場組み (骨組みの太足場も)

「平等院鳳凰堂」の足場組み (骨組みの太足場も)

今回の修理が完成した時にも、是非見学に行きたいと思います。

(修復期間 平成24年9月3日~平成26年3月31日(予定)、この間は鳳凰堂内の拝観は中止)

「足場丸太の木組み」へ

「足場丸太の木組み」へ

 『平等院鳳凰堂』の足場組みの工事風景は こちら

「平等院鳳凰堂」の足場組み (まだシートに覆われていなかった裏側)

「平等院鳳凰堂」の足場組み (まだシートに覆われていなかった裏側)

足場丸太の使い方」……『文化財修理編』

「足場丸太の使い方」を研究している「間伐材マイスター」ですが、本日は『文化財修理編』を紹介させて戴きます。

世界文化遺産の宇治市の『国宝・平等院鳳凰堂』の修復工事が始まったことを知り、見学に行って来ました。 
(弊社は、同工事に伴う不足材の納入に係わりました)

修理用・木製足場が屋根の部分まで組み上がった「国宝・平等院鳳凰堂」(H24.09.22)

修理用・木製足場が屋根の部分まで組み上がった「国宝・平等院鳳凰堂」(H24.09.22)

十円玉の表側にも刻印されている超有名な建物ですが、昭和25年~31年(1950年~1956年)の「昭和の大修理」以来、半世紀ぶりで、屋根瓦の葺き替え壁、柱の塗装工事等の修復工事を行うそうです。
修復期間 平成24年9月3日~平成26年3月31日(予定)、この間は鳳凰堂の拝観は中止)

修理中の「平等院鳳凰堂」 (南斜めから) (H24.09.22)

修理中の「平等院鳳凰堂」 (南斜めから) (H24.09.22)

訪れた日(9月22日)は、建物の周囲を覆う木製足場組みが丁度屋根の高さのところまで組み上げっており、一部屋根の上部にかかろうとするところでした。
(足場組みがある程度完成し、一方、建物も少し見える状態で、間伐材マイスターにとってはベストショットになりました。)

また、その光景が、鳳凰堂前の阿字池(正面前にある池)に映る情景も、何とも言えない風景でした。

修理中の「平等院鳳凰堂」 (北斜めから)(H24.09.22) (全体が水面に映っています)

修理中の「平等院鳳凰堂」 (北斜めから)(H24.09.22) (全体が水面に映っています)

鳶(とび)職人が、足場丸太を少しずつ組み上げる様子を見ていると、新たに使用する足場材が4トントラックで搬入されるなど、「間伐材マイスター」にとって、大変興味深い情景も撮影することができました。

木製足場材を組み上げる鳶(とび)職人 (貴重な存在です)

木製足場材を組み上げる鳶(とび)職人 (貴重な存在です)


修理中の「平等院鳳凰堂」脇に運び込まれる『木製足場材』

修理中の「平等院鳳凰堂」脇に運び込まれる『木製足場材』

当ブログの平成22年11月1日号で、「足場丸太の使い方…『遊び編』「足場丸太を組み上げたジャングルジム」を紹介しましたが、今回は、かつての主力であった建築用、特に『文化財修復用』としての使い方で、「足場丸太の最良の使い方」であると思いました。

修理用・木製足場材で覆われつつある「平等院鳳凰堂」 (南面から) (H24.09.22)

修理用・木製足場材で覆われつつある「平等院鳳凰堂」 (南面から) (H24.09.22)


「国宝・平等院鳳凰堂」修理中周知の立て看板 (日本語だけでなく、多国籍言語で)

「国宝・平等院鳳凰堂」修理中周知の立て看板 (日本語だけでなく、多国籍言語で)

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