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木原木材店ブログ 間伐材マイスターの徒然記

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タグ : 焼き杭

『栗材・名栗加工』の老舗見学

先のブログで、「栗の焼き杭の耐久性」について紹介しましたが、大阪の知り合いの材木店で、「栗材・名栗加工」の老舗材木店を見学しました。

大阪・橘商店 (栗材・栗名栗の独自の路線で販路拡大中)

大阪・橘商店 (栗材・栗名栗の独自の路線で販路拡大中)

ある建築系の勉強会で、同材木店の若手社長とご一緒しており、見学の機会を得ました。

材木店では、会長(社長の父)の「名栗加工」の様子を見学しましたが、年季の入った加工風景に「職人の技」を感じました。

会長(社長の父)の名栗加工風景 (後方から)

会長(社長の父)の名栗加工風景 (後方から)

名栗(なぐり)とは、角材や板に「突き鑿(のみ)」や「ちょうな」、「与岐」などで独特の削り痕を残す日本古来からの加工技術のことです。

会長(社長の父)の名栗加工風景 (前方から)

会長(社長の父)の名栗加工風景 (前方から)

日本建築において門扉等の門材や垣、濡縁、腰板などに使われ、特に数寄屋建築においては欠かせない存在であったそうで、京都や奈良の邸宅の玄関先等で見ることが多くあります。

名栗加工の外構枠 (作業場にあった展示品)

名栗加工の外構枠 (作業場にあった展示品)

現在では、洋風建築においても、ルーバーや棟木、廻縁、階段格子などにも取り入れられることが多くなるそうで、「一品もの」で出荷することも多くなっているとのことでした。

「名栗加工品」の一点物の使用事例 (設計事務所内の内装)

「名栗加工品」の一点物の使用事例 (設計事務所内の内装)

「栗材」や「名栗加工」を行う材木店は、以前は大阪府内にも数軒あったとのことですが、現在では1軒のみになってしまったとのことですが、「生き残り」をかけて独自の取り組みをされている点に注目しています

「橘商店」 豊富な栗材の在庫

「橘商店」 豊富な栗材の在庫

「『焼き杭』の耐久性」を実感! (15年経過した『栗の焼き杭』)

先に紹介した「山の水の恵み」に感謝のタイトルで紹介した「約15年前に打設した『焼き杭』」について報告します。

この『焼き杭』は、約15年前に、谷川を渡している自家用簡易水道の水道管を吊るしていたワイヤーの張り替え作業を行った際に、谷川の両岸に打設したものでした。

約15年間経過した「栗の焼き杭」 (今回、抜き取って研究資料に提供)

約15年間経過した「栗の焼き杭」 (今回、抜き取って研究資料に提供)

直径12~13cm、長さ約80cmの栗の丸太を、製材所で焼き杭加工して使ったものとのことでしたが、水道管の張り替え作業後に抜いてみて驚いた(ビックリした)ところです。

空中に出ている部分(上部)は、少し割れていましたが打設した当時とそう遜色がない状態のように思われました。
一方、土中に打ち込んでいる部分(下部)は、少し白蟻に食われたような跡はあったものの、腐れは入っておらず、あと10年は持ちそうな状態でした

約15年間経過した「栗の焼き杭」 (全体写真)

約15年間経過した「栗の焼き杭」 (全体写真)

「水辺には焼き杭が強い」と言われていますが、実際に15年経過した杭を目の当たりにして、それを実感したところでした。

今回、2本のうち1本は抜き取りましたが、もう1本はそのまま残して今後の経過を見たいと思っています。

約15年間経過した「栗の焼き杭」 (経過観察のため現場保全分)

約15年間経過した「栗の焼き杭」 (経過観察のため現場保全分)

また、抜き去った木杭は、弊社がお世話になっている明石高等専門学校の河川工学の研究室に、研究資料として送って調べてもらいたいと思っていますので、その続報をお届けできればと思っています。

明石高専・河川工学研究室 (木杭の耐久性試験)(全体)

明石高専・河川工学研究室 (木杭の耐久性試験)(全体)

明石高専・河川工学研究室 (木杭の耐久性試験) (拡大)

明石高専・河川工学研究室 (木杭の耐久性試験) (拡大)

『山の水の恵み』に感謝、    『木杭』の耐久性に驚き

棚田百選・岩座神(いさりがみ)にある実家では、自家用簡易水道(生活用水)を約500m離れた山の中から水道管で「導水」しています。

(当然、当地でも町営上水道が完備していますので、台所の飲料水等は上水道を使用し、洗濯や風呂等の雑水は自家用簡易水道を利用しています。)

約40年前に設置した自家用水道なので、設置時の工事費とその後の保守作業のみで、ふんだんに山の水(山の恵み)を利用できるので、農作物を洗ったり、棚田の田圃への給水用にも利用しています。

山中に設置された自家用簡易水道 (取水口から貯水タンクまで)

山中に設置された自家用簡易水道 (取水口から貯水タンクまで)

年2回ほど、父が取水場所のメンテナンスに出かけ、取水口の落ち葉を拾い、取水(貯水)タンクに溜まった泥を取り除いたりしますが、その作業に同行しました。

山中に設置された自家用簡易水道 (取水口付近)

山中に設置された自家用簡易水道 (取水口付近)

取水場付近には、山から湧き出た水が細く流れ出ていて、その谷川の水を堰き止めてビニールパイプでタンクに貯水し、そこから500mほど導水管を通ってきます。
水を豊富に使えるのは、この簡易水道があるからこそと感謝しながら、作業を手伝ったところでした。

自家用簡易水道の改修工事(河川改修で仮設置分を回復工事中)

自家用簡易水道の改修工事(河川改修で仮設置分を回復工事中)


また、今回は2年前の集中豪雨に伴う河川工事で導水管が仮設置されていたものを再設置する作業も行いましたが、「山の水の恵み」を生かすための努力の一つでした。

水道管を谷川を渡すために設置されていた「木杭」 (約15年経過)

水道管を谷川を渡すために設置されていた「木杭」 (約15年経過)


その際に見つけたのが、谷川を渡る導水管をワイヤー吊りために谷川の両岸に打設していた「木杭」(焼き杭)で、約15年前の改修時に打ったものが、現役であること(耐久性を保っていること)がわかり驚きました

「木杭(焼き杭)の耐久性」については、次のブログで紹介したいと思います。

約15年間経過した「木杭」の全体写真

約15年間経過した「木杭」の全体写真

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