間伐材マイスターの徒然記

「カーボンマーケットEXPO」見学記

ある展示会の視察で東京へ出かけた際、「カーボンマーケットEXPO」というマッチングフェアを見学して来ました。

「カーボンマーケットエキスポ2013」会場入口

「カーボンマーケットエキスポ2013」会場入口

「カーボンオフセット」(※ 下記注釈参照)と言うと、排出削減されたCO2(二酸化炭素)の削減量を利用したり、売買することになります。いわゆる「空気の売買」なので、実業としてCO2を吸収している木材製品の加工を行っている「間伐材マイスター」にとっては違和感を感じる分野ですが、勉強のために見学してきました。

「カーボンマーケットエキスポ2013」展示ブースの様子

「カーボンマーケットエキスポ2013」展示ブースの様子

会場内には、森林を所有し、「CO2」の削減・固定化に貢献している林業会社(自治体)はもちろんのこと、CO2排出量が少ない設備への更新(取り替え)で削減されたCO2量を提供している会社や、カーボンオフセットされた削減枠を積極的に購入して、商品生産時に発生したCO2量をオフセットした商品を提供している事業会社等がブースを設けてPRしていました。
(環境意識が高い会社がほとんどで、その積極意識は対外的に大きくPRされているようです。)

会場内の総合展示 「森林保全」のコーナー

会場内の総合展示 「森林保全」のコーナー

加えて、この取引を仲介する金融機関やコンサルティング会社等も多数出展していました。

会場内・個別ブース 地域での取り組み事例を展示

会場内・個別ブース 地域での取り組み事例を展示

「省エネ・合理化投資」と行えば、通常CO2削減に結びつきますが、これらで生まれたCO2削減量が「金融商品化」されることには、まだまだ馴染めない方が多いと思いますが、これらにより設備投資額が抑制されることには注目したいと思っています。

会場内・個別ブース 木質ペレットの利用推薦に係る展示も

会場内・個別ブース 木質ペレットの利用推薦に係る展示も

「地域密着型・土木用木材加工センター」を自称する間伐材マイスターは、木材製品(木造住宅や家具、その他木製品等として)が使われている間、「CO2を固定化していること」の重要性をもっとPRしていきたいと思っていますが、「森林が持つ機能」を具現化する一つの方法として、頭の片隅に置いておきたいと思いました。

【※ カーボン・オフセットとは?】

カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

展示会が開催された「東京フォーラム」の鉄骨構造の天井 (一見の価値あり)

展示会が開催された「東京フォーラム」の鉄骨構造の天井 (一見の価値あり)