間伐材マイスターの徒然記

土木用木材  「杭と矢板」

連休の期間中、弊社の事務所前に「杭と矢板」(杭は基粟付)が置いてありました。

地元の土木会社から注文を受けたもので、納品までの間、事務所前に置いていたものです。       (通常は、寸法加工後、すぐに配達するので、事務所前に置いてあることは少ない。)

最近は販売数量が少なくなりましたが、弊社の祖業に近いものなので、これらが木場に置いてあることを頼もしく思っていました。

出荷を待つ「杭(木なり)と矢板」(その1)

出荷を待つ「杭(皮付)と矢板」(その1)

弊社が杭等の土木用資材の生産・販売を始めた頃は、高度経済成長下で建設需要が多く、「作れば売れる」時代だったようです。毎日、4トントラックに杭材を満載して北播磨地区や阪神間の木材商や建設現場に配達していました。

時には夕方に注文を戴いて翌日の午前中の納品を要請されることもありましたが、常に豊富な原木在庫を持って、オーダーに合わせて寸法加工をして納期までに出荷するといった状態でした。

4トントラックに載せられた「杭」(木なり)

4トントラックに載せられた「杭」(木なり)

当時は杭材の注文をこなすのに精一杯で、「矢板の販売」までは手が回っていませんでしたが、現在は「杭と矢板をセットで」との注文に対応するため、セット販売に力を入れています。

また、これらの「杭と矢板」は、いずれも地域産の木材を加工したもので、ウッドマイルの少ない資材でもあります。

(弊社は丸棒及び皮付の杭材の製造に注力しており、矢板製品は近くの製材所の協力を得て即納体制を整えています。)

出荷を待つ「杭(木なり)と矢板」 (その2)

出荷を待つ「杭(木なり)と矢板」 (その2)

「杭と矢板」の需要は、公共事業等の落ち込みで減退していますが、弊社の祖業として大切な部門と考えています。