間伐材マイスターの徒然記

『丸柱・円柱巡礼』第7号  南禅寺・三門(山門)

『丸柱・円柱巡礼』シリーズで今回紹介するのは「南禅寺・三門」です。(「山門」ではなく、「三門」です。 【注参照】
秋の一日、天下の大泥棒・「石川五右衛門」の気分を味わって来ました。

「南禅寺・三門」全景  門の正面から撮影

「南禅寺・三門」全景  門の正面から撮影


「南禅寺・三門」 丸柱・円柱の様子  

「南禅寺・三門」 丸柱・円柱の様子  

「南禅寺・三門」といえば、歌舞伎「楼門五三桐」(さんもんごさんのきり)の二幕目返しで、石川五右衛門が「絶景かな。絶景かな…… 」と言う名セリフ(台詞)が有名です。しかし、実際に三門に登ってみると、石川五右衛門が足をかけたことになっている勾欄こうらん・高欄、回廊などの欄干のこと)には足が届かない高さでした。

「南禅寺・三門」 楼上から  (石川五右衛門の気分になったよう……)

「南禅寺・三門」 楼上から  (石川五右衛門の気分になったよう……)

三門・楼上から眺めは大変素晴らしく、京都の町並みを見下ろして、「間伐材マイスター」も「絶景かな……」と小声で叫んでみました

勾欄を附した廻り縁が巡り、四方歩いて360度を見渡せます。
三門の廻り縁を裏側に回った時、そこはまるで「鴨川の三条通と四条通の間の川べり」のような状態で少し驚きました。(アベックが等間隔に川辺に腰を下ろしているのと有名な風景と同じでした)。

「南禅寺・三門」 楼上の裏側(山側)の様子 (まるで鴨川べりのようです)

「南禅寺・三門」 楼上の裏側(山側)の様子 (まるで鴨川べりのようです)

さて、三門の構造は五間三戸(正面柱間が5間で、うち中央3間が出入口)の二階二重門(2階建ての門)で、入母屋造、本瓦葺となっています。また高さは約22メートルあるそうです。
両側に山廊があり、この山廊はそれぞれ桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、本瓦葺となっていて、こちらから楼上に登りました。
また、明治32年(1899)に国指定の重要文化財となっています。

「南禅寺・三門」全景  門の左手前から撮影

「南禅寺・三門」全景  門の左手前から撮影

今回は、歌舞伎で有名な南禅寺・三門を訪れましたが、早期に京都・三門を制覇したいと思っています。

「南禅寺・三門」全景  門の右手前から撮影

「南禅寺・三門」全景  門の右手前から撮影

【注 南禅寺HPより】
「三門」とは、仏道修行で悟りに至る為に透過しなければならない三つの関門を表す、空、無相、無作の三解脱門を略した呼称です。山門とも書き表され、寺院を代表する正門であり、禅宗七堂伽藍(山門、仏殿、法堂、僧堂、庫裏、東司、浴室)の中の一つです。南禅寺の三門は別名「天下竜門」とも呼ばれ、上層の楼を五鳳楼と呼び、日本三大門の一つに数えられます。