間伐材マイスターの徒然記

岩国「錦帯橋」の『木橋』も見て来ました

宮島・厳島神社行の社内旅行」の続編です。

宮島からもう少し西に足を伸ばして、山口県岩国市「錦帯橋」(きんたいきょう)にも行って来ました。
日本三名橋に数えられる『木橋』で、名勝にも指定されています。

「錦帯橋」全景 (上から)

「錦帯橋」全景 (上から)

世界遺産の宮島・厳島神社で充分に「木造建造物」の見学を行いましたが、「土木用木材・土木用資材」を扱う「間伐材マイスター」にとっては「土木遺産」ともいえる「錦帯橋」はより興味深いものがありました。

「錦帯橋」全景 (下から)

「錦帯橋」全景 (下から)

江戸時代に、岩国城と城下町とを結ぶ橋として建設されたもので、洪水に流されないよう川幅約200メートルの河川内に4つの橋脚を持つ5連の木造橋で、中央3連がアーチ橋両端が桁橋構造を持つ反橋となっています。

「錦帯橋」のアーチ橋分の木組みを下から観察

「錦帯橋」のアーチ橋分の木組みを下から観察


「錦帯橋」を下から観察 (木材の支柱も)

「錦帯橋」を下から観察 (木材の支柱も)

この橋は、全長193.3メートル、幅員5.0メートルで、継手や仕口といった組木の技術によって造られています。これらの大工技術を伝承するために、約15年から40年間隔部分改修を繰り返しているそうです。(橋自体は、一般的には約50年はもつと推定されています)。
また、「橋の用材」を確保するための山林も確保されているとのこと、伝統木造建造物を維持するための仕組み作りにも敬服しました。

「錦帯橋」周辺の木柵(転落防止柵) (景観に配慮した木材利用方法です)

「錦帯橋」周辺の木柵(転落防止柵) (景観に配慮した木材利用方法です)